1. ■HOME
  2. 部門概要

疾患栄養治療部の概要

About Us

基本理念

  • エビデンスに基づく臨床栄養管理・栄養指導業務の実践を通して、最新の栄養治療環境を提供し、社会に貢献する。
  • 患者を中心とした、安全で質の高い栄養治療食を提供する。(ニュークックチルシステム)
  • 栄養治療の専門家としての責任と使命を自覚し、医療人(管理栄養士等)を育成する。

部長挨拶

<主な所属学協会>
日本病態栄養学会(理事)
日本糖尿病協会(理事)
日本糖尿病学会(監事)
日本内分泌学会(評議員)
日本体質医学会(理事)
日本肥満症治療学会(評議員)
アジア糖尿病学会(AASD)(理事)
国際糖尿病連合西太平洋地区
 (IDF-WPR)(理事)

<受賞歴>
日本病態栄養学会 アルビレオ賞
日本糖尿病協会 ウィリアム・カレン賞
日本体質医学会 研究奨励賞
アジア糖尿病学会
 The Masato Kasuga Award for
 Outstanding Scientific Achievement
GLP-1発見25周年記念シンポジウム
 Young Investigator Award

超高齢社会を迎える現在、日本では疾患の予防及び治療において栄養治療の重要性がますます認識されています。私たち「疾患栄養治療部」では、患者さん一人ひとりが健康で長生きできるように、科学的に検証された質の高い栄養治療を提供します。

京都大学医学部附属病院は、栄養治療の重要性を早くから理解し、1933年には「食餌療法研究室」を設立し、その後「栄養治療室」として発展し、医師と栄養士が協力して優れた栄養治療を提供するための取り組みを進めてきました。1960年には「栄養治療室」を開設し、糖尿病、脂質異常症、腎疾患等の診療と栄養相談を始めました。また1981年には文部省の認定のもと、「栄養治療室」が中央診療施設の部門として「病態栄養部」に改称されました。1996年には「病態栄養部」をさらに発展させる形で、京都大学大学院医学研究科に国立大学で初めての臨床栄養学教室として「病態代謝栄養学講座」(2002年に「糖尿病・栄養内科学」、2013年に「糖尿病・内分泌・栄養内科学」にそれぞれ改称)が新設され、「病態栄養部」と密に連携して活動するようになりました。さらに2007年には「病態栄養部」が「疾患栄養治療部」に改称され、院内全科を対象とする栄養サポートチーム(NST)を開始するようになり、現在も院内の様々な診療科や部門と連携して展開しています。また、「疾患栄養治療部」は患者さんに最適な栄養治療を提供するため、積極的に研究活動に取り組んでいます。

「疾患栄養治療部」では、「糖尿病・内分泌・栄養内科」と連携し、次世代の臨床栄養を担う管理栄養士の育成にも力を入れています。病態に応じた栄養治療の研究や実践に興味がある管理栄養士の皆様、ぜひ私たちのチームに参加してください。一緒に働くことを楽しみにしています。

京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部 部長
京都大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・栄養内科 教授
矢部 大介 (Daisuke Yabe), MD, PhD

副部長挨拶

<資格等>
日本糖尿病学会
 (学術評議員、専門医、研修指導医)
日本病態栄養学会(評議員、専門医)
日本内分泌学会(専門医)
日本内科学会(認定内科医、総合内科専門医)

<所属学会>
日本糖尿病学会
日本病態栄養学会
日本内分泌学会
日本内科学会
日本プテリジン研究会
日本糖尿病合併症学会
日本糖尿病肥満動物学会


<資格等>
日本病態栄養専門管理栄養士
日本糖尿病病態栄養専門管理栄養士
日本糖尿病療養指導士
健康運動指導士
JDA-DATリーダー

<所属学会>
日本病態栄養学会(理事)
日本糖尿病学会
日本褥瘡学会(理事)
日本栄養治療学会
日本栄養改善学会
日本ビタミン学会

京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部は、高度急性期病院(特定機能病院)として必要となる臨床栄養管理ならびに患者給食の運営、教育機関として管理栄養士等の育成を担っています。

現在、臨床栄養管理面では、糖尿病や腎臓病、がんなど、管理栄養士免許以外の病態栄養専門管理栄養士資格など各種専門的知識および技術を有する管理栄養士が多数所属し、臨床栄養管理のスペシャリストとして最新のエビデンスに基づく栄養治療を実践しています。

各病棟には担当管理栄養士を配置して、入院初期から入院患者の栄養管理計画に基づく栄養治療の実践と栄養サポートチーム(NST)活動を行っています。特に糖尿病・内分泌・栄養内科には、糖尿病療養指導士、健康運動指導士などの資格を有する病棟専属の管理栄養士を配置し、種々の生理機能検査を活用した栄養アセスメントを実施し、入院から退院まで手厚い療養指導環境を整えています。2022年より専従の管理栄養士を病棟に配置し病棟のスタッフと協力して栄養介入を行った場合に算定できる入院栄養管理体制加算の算定を開始し栄養管理の強化を行っております。
今後、術前等の入院前からの栄養介入や退院先が他の医療機関や介護保険施設等の患者について、退院先の施設の管理栄養士と情報共有連携するなど病診連携も努めます。

最新のエビデンスに基づく栄養治療の実践に基づく人材育成にも力を入れており、臨床栄養学実習生ならびに研修生の受け入れを積極的に推進し、海外(中国、ベトナムなど)からの留学生・研修生の受け入れも行っています。

また、治療の根幹となる病院食(治療食)を提供するために、最新の調理システム(ニュークックチルシステム)を全国の国立大学病院に先駆けて導入し、提供される食事の安全・衛生管理は勿論、美味しさの追求も合わせて行っています。

京都大学医学部附属病院
疾患栄養治療部 副部長
藤田 義人 (Yoshito Fujita)
和田 啓子 (Keiko Wada)

スタッフの所持資格

管理栄養士
日本糖尿病療養指導士
病態栄養専門管理栄養士
糖尿病病態栄養専門管理栄養士
腎臓病病態栄養専門管理栄養士
がん病態栄養専門管理栄養士
栄養サポートチーム専門療法士
静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士
呼吸ケア指導士
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
健康運動指導士
JDA-DATリーダー・スタッフ

Q&A

入院中の食事について

  • 主食には「普通のご飯」と「お粥」の中間のかたさのものとして、「軟飯」をご用意しています。
    食事についてご相談がありましたら、各病棟担当栄養士または病棟スタッフへお問い合わせください。
  • 抗がん剤などの治療により食欲不振や味覚障害を引き起こすことがあります。その場合には佃煮類などをお付けすることや“選択食”で「カレー」や「雑炊」を提供することも可能です。
    食事についてご相談がありましたら、各病棟担当栄養士または病棟スタッフへお問い合わせください。
  • 「酸・刺激物」を除去した食事を提供することが可能です。
    食事についてご相談がありましたら、各病棟担当栄養士または病棟スタッフへお問い合わせください。
  • 1日に350g以上の野菜を摂取することが目標とされております。当院の献立におきましても、350g/日を目安として食事提供をしております。
  • 本院では問診票等にて食物アレルギーがあることを申し出られた患者さんへは、アレルギー食を準備しています。嗜好(好き嫌い)とは異なり、深刻なアレルギー症状の患者さんに合わせるため、アレルギー食ではメニューのバリエーションや使用食材が大きく制限される場合があります。
  • 当院の厨房・食材・配膳などは入院患者さんのために準備をしております。そのため、付き添いの方への食事提供はできないことになっております。
  • 当院では「ニュークックチルシステム」を導入しています。「ニュークックチルシステム」では、加熱された料理を調理後すぐに急速冷却し、提供直前に再加熱をするシステムを取っていますので、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たいまま提供することが可能となっております。また、嗜好調査やいただいたご意見を参考に、美味しいと言っていただけるよう、献立や調理法の見直しを定期的に行っております。

栄養指導について

  • <初回の方>
    診療時に医師にご相談ください。
    <2回目以降の方>
    診療時に医師にご相談ください。電話での受付も行っています。
    電話予約センター:📞075-751-4891 🕘平日 9:00 ~ 17:00
  • <外来栄養指導>
    電話での受付を行っています。
    電話予約センター:📞075-751-4891 🕘平日 9:00 ~ 17:00
    <入院栄養指導>
    病棟スタッフへお問い合わせください。
  • 情報通信機器(電話など)を利用した外来栄養指導が可能となりました。
    リンク:栄養指導

医療関係者の方へ