For Medical Personnel
◇管理栄養士養成課程・臨地実習生の受け入れ
当院では、京大病院の基本理念の1つ「専門家としての責任と使命を自覚し、人間性豊かな医療人を育成する」に基づき、管理栄養士養成課程の学生の臨地実習を受け入れています。病院における医療の一環として、各疾病の治療食とその在り方、その栄養治療効果についての基本的な理解を深め、臨床栄養学についての知識と実践、技術などを習得することを目的にしています。
各治療食の栄養管理についての講義や、クリニカルカンファレンス、教授回診等への参加、集団栄養指導の実施など、より実務に近い内容を経験できるプログラムになっています。
◇厨房見学実習研修 当院で導入されている「ニュークックチルシステム」の概要説明ならびに最新の調理機器・ 厨房設備など、最新の食事提供システムを見学することができます。「ニュークックチルシステム」により調理された病院食の試食なども対応可能です。
◇管理栄養士卒後研修プログラム 近年、医療の一端を担うものとして高度の専門知識を持った管理栄養士が求められています。当院においては、管理栄養士免許取得後、臨床栄養学、給食経営管理論について学ぶことを基本とし、臨床実務を行い栄養評価・判定に基づく適切な栄養管理、指導を行うための専門知識および技術を身に着ける研修を行っています。
◇NST臨床研修プログラム 平成 22 年度の診療報酬改定にて新設された「栄養サポートチーム(NST)加算」の算定には、当該保険医療機関内に、栄養管理に係る所定の研修を修了した常勤医師・常勤看護師・常勤薬剤師・常勤管理栄養士による専任チームが設置されている事が条件となっています。当院は日本病態栄養学会が認定するNST研修の臨床研修施設として研修生の受け入れを行っています。
◇京都大学医学部医学科・人間健康科学科学生の研修カリキュラム 京都大学医学部医学科学生の臨地実習では、実際に基礎代謝測定を行い、その原理や意義の理解を深めます。また、昼食会(集団教室)では、病院食(糖尿病食・糖尿病性腎症食)やたんぱく質・食塩量を調整した補助食品を実際に食べていただき、患者さんと話をしながら食事療法を学習する時間を設けています。
人間健康科学科 1回生対象の早期病院実習では、将来の医療を担う学生さんに病院における栄養部門の役割や栄養管理の重要性について説明しています。
◇海外からの研修生の受け入れ ベトナムにおける栄養に関する人材育成のため、2011年からベトナム国立栄養研究所と味の素株式会社が合意しベトナム栄養制度創設プロジェクト(VINEP)が開始されました。当院では、その協力体制として、ベトナムからの栄養士研修生を受け入れました(2017,2018年)。